標高約430メートル。まわりを見渡しても、空しかない。
そんな新潟県津南の高地に、とうもろこしだけを育てる、島田さんのとうもろこし畑。

地元では天空の農園と呼ばれています。

島田さんの育てるトウモロコシの名は「鬼もろこし」
地元の直売所では朝一番で買えればラッキー。
あっという間に完売し、次の持ち込みを待ちわびて並ぶお客さんで、お昼にはもう長蛇の列ができるほど。

島田さんの「鬼もろこし」を育てている畑は、トウモロコシ専用。
毎年、収穫が終わると、刈り取った茎をそのまま土にすき込みます。
それによって翌年にはまた力強く、美味しいとうもろこしが実るのです。

鬼もろこしの特徴は、粒は張りがあり、果皮が薄く、ぷりっとした食感。

糖度はなんと20度超え。まさに甘さの極みです。

ただ甘いだけのトウモロコシは、強すぎて喉に残ることもありますが、

鬼もろこしは甘さの中に、まろやかで奥行きのある“旨み”があるんです。

ただし、この美味しさに目をつけるのは人間だけではありません。
島田さんの畑には、熊がやってきます。
 

朝、畑に行くと熊に食べられていた、、そんなこともあるそうです。

罠を仕掛けても、熊は見事にかわして畑へ。
「これはもう、熊より強い名前をつけるしかないな」と、島田さんは思いました。

そうして生まれたのが「鬼もろこし」。
まさに“鬼に金棒”のような、力強さと旨さを備えたとうもろこし。

ネーミングのおかげか、島田さんのとうもろこし畑ではクマの被害が減ったそうです。

甘さだけではない、島田さんの鬼もろこし。

ぜひお試しください。